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Premium product

北斎富士 蒔絵ヒュミドール

日本製 最高級葉巻入れ

北斎富士 蒔絵ヒュミドール 

Story

森の木

本来、伝統工芸は時代の最先端のものであり、様々な革新の連続を積み重ねて来ました。

職人たちは常にその時代に合う商品を必死に考え、

新しいアイデアに腕を振るい、技術を継承してきました。

 

本ヒュミドールは1500年の歴史を誇る産地 越前漆器を背景に、

今の時代に合う『最高級のモノ』を製作する為に企画・製作いたしました。

『最高級のモノ』を作る為に、材料は国産の最高の素材を使用し、

完成までの各工程は分業制にて行い、各工程にはその分野で突出した技術を持つ

熟練の最高の職人が技を振るっています。

 

素地の製作着手から本体の完成まで1年、更に蒔絵に2ヶ月。

職人各々が最高の仕事を施し、次の工程へバトンを繋ぎ『最高級のモノ』を完成させました。

 

このヒュミドールには一切の妥協を許さない5人の職人たちの魂がこもっています。

Spec

北斎富士 蒔絵ヒュミドール 調湿機能

​◆本体サイズ

外枠:縦205mm×横315mm×高112mm

中枠:縦177mm×横288mm×高62mm

​※湿度計とマグネット式の調湿剤入れがついています

制作のしおり

1年と2ヶ月の長い月日をかけて、このヒュミドールがどのような行程を経て完成に至ったのかを、職人と共に製作の行程順にご紹介いたします。

北斎富士 蒔絵ヒュミドール 蒔絵師:松田眞扶

黄綬褒章・現代の名工 松田 眞扶氏(蒔絵)

​鯖江市河和田町の工房にて

ウルシ

◆素地(外箱)製作

素地製作担当:井上 徳氏   

伝統工芸士(角物木地) 越前漆器 

 

・外箱の素材には国産天然朴の板を使用しています。朴の木は堅牢性が高く、木質が極めて緻密・均質かつ狂いが少ないので、細密な加工・表現を可能にする為に朴の木を選択しています。

・外箱の製作は「漆づけ」の技法にて、板同士を漆によって強固に接着。又、天板部分は狂いを防止する為に2枚の板を張り合わせて更に強固にし、永年の使用に耐えうる堅牢性を確保しました。

 

◆塗り

塗り工程担当:杉本 定秋氏   

現代の名工・伝統工芸士(角物塗り) 越前漆器

 

・はじめに、天然生漆を用いて木地の木目の中まで漆を染み込ませて木地繊維を締め固める「木地固め」を施し、次に、角(かど)が欠けにくくなる「布着せ」にて補強を行い、木地の調整をして行きます。

その後下地工程では一番工程数の多い「本堅地(ほんかたじ)」技法により、地の粉・砥の粉を生漆に混ぜて、塗りと研ぎを繰り返し、深みのある光沢や独特な手触りを得る為の下地作りを行います。

そして、天然本漆を使用した「下塗り」を施し、「中塗り・研ぎ」を繰り返し行った後、磨き上げることで漆自体の自然の光沢を放つ”黒呂色漆”を用いて「上塗り」を行っています。

 

◆仕上げ

呂色仕上げ担当:竹内 杏二氏(故人)   

伝統工芸士(呂色塗り) 越前漆器

 

・「呂色仕上げ」は漆器の仕上げの最高峰です。

最初に油木炭と呼ばれる研ぎ炭を使い、次にコンパウンドを使って表面が完全な平面になるよう、また、角(かど)の部分がきっちりと立つように研ぎつける「胴刷り」を行います。その後、上質の綿を使い国産生漆で摺りをかけ、研ぎ面に染み込ませていきます。乾いた後、手の平に菜種油と”つの粉(動物の角の粉末)”をつけて繰り返し磨き上げ、曇り一つ無い鏡面のような光沢を実現していきます。

 

◆細工

内箱と蝶番担当:三原 繁樹氏   

武生唐木工芸職人

 

・内箱の素材には、国産桐材を使用しています。全体の強度と保湿を考慮して、漆塗りの外箱の内寸法に合わせ桐板をカットし、漆塗り部分を傷つけないように外箱の中で貼り合わせを行い、一寸の隙間も無い内箱に仕上げています。

・蝶番には硬く強度の高い紫檀を使用し、全て手作りの木製蝶番になっています。また、蝶番部分にも5回の「拭き漆」を施して色や木目も映えるように仕上げました。

 

◆加飾

蒔絵担当:松田 眞扶氏   

現代の名工・黄綬褒章受章 越前漆器

 

・天板の全面には「蒔絵」を施しています。絵柄は葛飾北斎の名所浮世絵の連作である”富嶽三十六景”の中で、世界的にも有名である”神奈川沖浪裏”。

荒れ狂う波濤は「高蒔絵」や「螺鈿」を駆使し立体的に表現し、見る角度・光により表情を変えます。

また、早朝の背景表現には「梨地」を用いています。奥に鎮座する富士と波濤の対比が際立つ印象的な絵柄が、飛沫の一つまで見事に描かれている松田氏渾身の作です。

 【製作協力】

 

  ・山久漆工株式会社

  ・井上 徳氏

  ・杉本 定秋氏

  ・竹内 杏二氏

  ・三原 繁樹氏

  ・松田 眞扶氏             (順不同)

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